飲食店経営は資金繰りとの戦い
と言っても過言ではありません。
飲食店は売上が現金ですぐに入るから、他の商売や工場などと比べて資金繰りは楽だと
言われますが、そもそも、お客さんが来なければ現金収入は得られませんし、食べ物を
扱うわけですから、売れなければ廃棄せざるを得ないため、支出を減らすにしても限界
があります。
営業しているだけでも固定費がかかりますので、売上が悪ければ、いずれは資金繰りに
ゆきづまって廃業することになりかねません。
そこで、元料理人で今は飲食店経営アドバイザー&コンサルタントとして活躍している
河野巧さんが、料理人時代に経営者から店舗経営を任された後、苦しい思いをして構築
してきた飲食店の売上アップ方法をマニュアルにまとめた「繁盛店一人勝ち 飲食経営
大百科」が役立ちます。
「繁盛店一人勝ち 飲食経営大百科」では、
- 短期的な売上アップ方法
- 長期的に売上を上げ続ける方法
の両方を学んで実践します。
業績不振で悩んでいる状況で、中長期に効果が出る施策を行うのは非常に難しいですし
成果が出るまでには時間がかかりますので、その前に資金繰りに行き詰まって、廃業に
追い込まれては意味がありません。
このため、まずは即効性のある売上アップ方法を実践して手元のキャッシュを増やして
当座の経営状況を改善した後、右肩上がりに売上や利益が増えるように中長期的な施策
を行うという流れが最も効果的です。
しかし、それだったら、即効性のある売上アップ方法を延々と続けていればいいのでは
ないかと思ったかもしれませんね。
コストカットや新メニューと渉した実質的な値上げ、クーポン配布や値下げなど、短期
的に売上や利益を増やす施策はありますが、中長期的な施策と比べると効果が乏しく、
やりすぎると薄利多売や客離れになりかねないリスクも有るため、あくまでも短期的な
施策としているわけです。
やはり、来店客数を増やして、その中からリピーターや紹介を増やすように持っていく
ことが飲食店経営にとってベストな選択肢なのです。